走行距離297000kmのDB8インテグラタイプRのエンジンをオーバホールさせていただきました。
無限ホンダF1エンジンオーバーホールの技術をホンダカーズ野崎で再現!!
じっくり見てください。
いきなりクランクプーリーと
ACGのプーリーが社外アルミ製
お客様に確認すると
某有名店?で20万kmで作業とのこと、、、
いやな予感
(K先輩のお店ではないので!!)
オイルフィルターのネジが
変形しております。
意外と汚れているので
本当にオーバーホールしたのかな??
カム山も摩耗しております。
ロッカーアームも当たりが強いですね、、、
シリンダースリーブも段付き摩耗しております。
メタルもちょっと当たりが強いですね。
エキゾーストポートの汚れがひどいですね!
ここまで来ると初期性能と大きく変わりますね。
ピストンの当たりが強すぎ!!
リングの合口隙間が異常???
なんでこんなにあるの??
よく焼き付かなかった、、、
根性ありましたね。
というか!!!
オーバーサイズが組み込まれていました。
シリンダー内径を測定すると
設定クリアランスが出ていない、、、
オーバーサイズいれるのに
ボーリングしていないの??
それもと加工ミス??
いずれにしても測定もしないの??
ここで驚きの真実が?!
左側が新品
右側が組み込まれていたもの
なんで違うバルブが??
どうやるとこんなになるの?
おそらく回転が上がらなかったのでは??
バフがけして奇麗にします。
新品よりきれいかも
メタルの選定のために
ピン径、ジャーナル径を測定します。
仕事柄バリが気になります。笑
バルブの当たり面がひずんでいるので
シートーカッターをあてます。
ピストン側の容積を測定して圧縮比を確認します。
プラグのネジが痛んでいたので修正します。
燃焼室容積を確認します。
新品のバルブスプリングが3個たりなかったので
程度の良いスプリングを再使用します。
フェース面の当たりを確認します。
燃焼室も奇麗にしました
コンロッドの内径を測定して
メタルを選定します。
まさかのオーバーサイズのピストンだったので
モリブデンを焼きつけて再使用します。
ブロック新品が完売のため
ボーリングしてオーバーサイズピストンに
合わせます。
オーバーサイズピストンのリングを
急きょUSAから空輸して合い口隙間を
確認します!!
ここまで奇麗に焼き付けました。
クランクピンの給油穴も奇麗にバリをとり
仕上げます。
ピストンを組み付けて
ブロックに挿入します。
コンロッドボルトの伸びをみながら
締めつけます。
スラストクリアランスもチェックします。
タペットクリアランスを調整して完了です。
ブロックのネジ穴が上がってしまったので
ヘリコイルで修正します。
ハーネスもきれいに修理します。
修正前の状態です。
実際の御見積書はこちらになります。