蓮田市本橋さんより無限ホンダF1講演会の感想をいただきました。
あれから、20年である。
20年といえば、
生まれたばかりのベイビーが、
生意気にジタンをふかし、
モエで乾杯するようになる歳月である。
1996年5月19日、
F1グランプリ第6戦モナコ。
JS43、フレンチブルーの鎧を
まとった無限ホンダが、
誰よりも先にチェッカーを受けてから、
まもなく20年が経とうとしている。
それは、75周2時間の驚き、
興奮、感動に満ちた
日仏合同シネマのフィナーレであった。
話は逸れるが、
昨年10代でのF1デビュー
マックス・フェルスタッペンは
当時まだこの世に生を受けていない。
ちなみに、彼の父、
ヨス・フェルスタッペンは
唯一のスリックタイヤスタート
というギャンブルを選択し、
カジノコーナーにも
辿りつけず消えている。
時は流れ、還暦を越えてもなお
「1996年モナコ」という
感涙の泉は涸れることなく、
その人の瞳を潤した。
F1に限っても、
モナコのそれよりも
「してやったり」な
勝利はあったはずだし、
タイトルコンテンダーに
近付いたシーズンもあった。
日本国内に目を向けても、
F1以上の完璧なプロセスで
勝利を収めたレースウィークエンドは
あったはずだ。
それでもなお、
その人のエンジンを
揺さぶる光景は他でもない、
雨の日のモナコなのだ。
Tomorrow will be another day.
オリビエ・パニスが発したという
この言葉は「止まない雨はない」
とも意訳できるようだ。
そう、あの日、止まない雨はなかった。
雨は勝利の美酒へとそそぎ、
歓喜の涙をながし、
涸れることのない挑戦への
無限の泉となったのだった。
その泉は今、
ホンダカーズ野崎にも
確実に流れている。
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「F1おじさん」こと店長松本から
詩的な感想ありがとうございます。
自分にとっても
涙があふれました、、、、
あの感動が少しでも
届いてくれれば
ありがたいです。