スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第7戦「S耐ファイナル富士4時間レースwithフジニックフェス」が11/11~11/12富士スピードウェイで開催された。ST-2クラスHonda R&D Challengeは
シリーズランキングはトップと28.5ポイント差の2位。シリーズチャンピオン獲得するためには最終戦優勝、且つシリーズランキングトップのチームがノーポイントという条件が必要である。
予選開始間近から小雨がぱらつきウェット宣言が宣告される。小雨が時折強く降ったり止んだりという難しいコンディションに743号車の予選は翻弄された形となってしまいクラス4位という結果に終わった。
決勝は24番グリッド、小林選手が初のスタートドライバーを務めた。オープニングラップの1コーナーは慎重に進入。順位を1つ下げることになったが周回を重ねていくとペースが良くなる。レース開始6分30秒で他クラスのクラッシュの影響でFCY導入、解除されるとホームストレートで前方のマシンをオーバーテイク。他のマシンのペナルティ消化の為のピットインもあり1回目のピットストップまでにトップに躍り出る。実はレースウイークを通じてマシンの調子はかなり良かったようだ。
第2ドライバーに交代後もマシンの好調を維持、トップを快走中に「1つ目のドラマ」が起こる。ポイントランキングトップのマシンがエンジントラブルの為ピットに戻る。応急処置したのちピットアウトしたがピットロード出口付近で白煙が。ほぼ1周スロー走行し再びピットイン、エンジン交換をすることに。743号車の逆転チャンピオンへの望みがでてきた。レース開始2時間24分743号車はトップを維持して2度目のピットイン。ドライバー交代・給油、そしてここでフロントタイヤを交換しコースに復帰させる。復帰後1つ順位をさげて2位になってしまったものの、チャンピオンへの望みをかけて743号車の激走は続く。
レース残り58分で最後のピットイン。ドライバー交代・給油のみでコースに送り出す。あとは最終ドライバーに全てを託す。トップを走るマシンを猛追する。
レース残り39分「2つ目のドラマ」が起きた。トップを走行していたマシンが100Rすぎたところで突如スローダウン。743号車が再びトップに!このタイミングでシリーズランキングトップのマシンがエンジン交換を終えてコースインするが、完走扱いになるためには現在トップに躍り出た743号車の周回数に対し70%以上の周回が必須条件。このまま周回を重ねても規定周回を満たさないこととなるためランキングトップのマシンはノーポイントに終わる。
遂に歓喜の瞬間が訪れた。743号車がトップチェッカー!今シーズン2勝目、28.5ポイント差を逆転しチームはフル参戦2年目で初のシリーズチャンピオンを獲得した。