サスペンションセッティング 1G締めとは何か説明させていただきます。
サスペンション関係の部品を
交換した際に 通常は
リフトアップ(ジャッキアップ)した
状態(OG状態)で作業をします。
最終的に各部のボルトを
規定トルクで締め付けをします。
その際、1G状態(車両を接地させて状態)で
締め付けを行います。
F1車両やGT車両はピロボールを
使用しているため不要ですが、
市販車両はサスペンションの
各部締め付け部は
ゴムブッシュでできており
ジャッキアップ状態で
各部を締め付けてしまうと
車両を接地させた状態で
ゴムブッシュがねじれた
状態になってしまいます。
接地させた状態で
余分なストレスが残ります。
この状態で走行しても
アーム類がスムーズに動かず
サスペンションが本来の機能を
果たせなくなります。
実際どうやって締め付けるか?
4柱リフトなどがあれば簡単ですが、、、
接地状態(1G)では締め付けにくいので
リフトアップ状態(OG)で1G状態を
再現して締め付けを行います。
1G状態でH2寸法を測定します。
0G状態寸法でタイヤをリフトアップして
H1寸法をH2寸法にして
締め付けます。
ちょっとめんどうな作業なので
ここまでやっていないところが
多いかも、、、、
*S660はスタビブッシュまで
1G締めしているそうです