匠の技

4つの技術

①溶接の技術

鈑金は、自動車事故など外部からの強い
衝撃により生じた鋼板のヘコミを
専用工具を用いて修復する作業です。

鋼板の裏側に手が届けば裏側から
力を加え成形します。

しかし裏側かのアプローチが
困難な場合は、凹んだ外板パネルに
ピンやワッシャーを取り付け、
専用工具で外側へ
引き出す方法で鈑金を行います。

鈑金技術者は、
損傷部位や材質を見極め、
最も相応しい修復方法を
チョイスして作業を進める奥深く、
高い技術を要する作業です。

自動車の鈑金塗装は、
鈑金作業と塗装作業の
2つに分かれますが、

これをすべて一人でこなす
器用な人も居ます。

それでも得意なのは、
やっぱりどちらか一方です。

当社では、ほとんどの場合、
「鈑金作業」「塗装作業」「組付け作業」に
工程を細分化し、それぞれの工程が
最も得意とする技術者で作業にあたります。
言わば、
「高い技術の粋を集めた」作業構成
と言う訳です。

②板金の技術
板金では溶接を施す作業も多々発生します。
溶接と一口にいってもスポット溶接や
半自動溶接など様々、また材質も軟鋼、
ステンレス、アルミ、
そして普通鋼板の引張り強さが
270MPa以上であるのに対し、
軽量化と強度を両立させるため、
引張り強さが980MPa以上もある
超高張力鋼板など
材質は多種にわたります。

たとえば、技術や知識レベルの未熟な
技術者が超高張力鋼板を
従来の溶接材料で半自動溶接すると
溶接金属の収縮によるひび割れや
熱影響部の著しい強度低下の可能性が
無いとは言えません。
修復の済んだ車両では
外板パネルに隠れ
確認することは出来ません。

当社には25年の社歴とともに
培われた高い技術と知識を持った
技術者が多数在籍しています。

また、溶接作業を電子制御により
最適化しておこなえる
高性能アーク溶接機や自動車メーカーが
開示する「溶接条件」を検索し設定、
或は、溶接部位の「素材」「板厚」
「溶接ランク」の入力で確実な溶接条件を
導き出し設定する最新型の
スポット溶接機を備えており、
万全の態勢で高精度の溶接を行っています。

③塗装の技術
鈑金工程を終えた車両は
塗装工程へと進みます。
鈑金工程で、どのように修復されたかにより
塗装工程の作業内容は微妙に変化します。

しかし、いずれの場合も熟練した技術者が
持てる技能を総動員して車両本来の肌艶を
復元させてゆきます。
その過程には、一切の妥協が許されず、
とても神経を集中させる作業の連続です。

車両本来の肌艶を復元させる技術も
さることながら、同じ車種においても
微妙に異なる車体色、
さらに経年変化した色調に合わせる
調色作業は経験だけではなく、
技術者個人のセンスが問われる
デリケートな作業になります。

当社では、Honda Paint Engineer1級を
持つペインターを6名揃え、
高度な技術で作業に当ります。

また、多くの鈑金工場で
有機溶剤塗料による塗装を
しているところ、
当社ではいち早くホンダと同じ
水性塗料に切り替え、
環境への配慮とともに、
精緻な意味でのボディカラーの
再現にこだわっています。

例えば、メタリック塗装、
パール塗装の原色には、
独特の輝きを放つ金属が
含まれていますが、

水性塗料の場合、酸化を防ぐため、
金属にコーティングが施されています。

しかし、溶剤の場合は、酸化しないため
コーティングが不要です。

人の目には同色に見える原色も
水性と溶剤では、似て非なるもの、
精緻な意味での再現には水性が
必要だと私たちは考えています。

更に、塗料の調色には100種類近くの
原色塗料が必要です。
その塗料が固まってしまうのを防ぐため、
撹拌機能を持った専用ラックで管理し、
定期的に撹拌しなければなりません。

こうして管理された塗料を調色し、
水性専用のスプレーガンにより
塗装を行っています。

手間もコストもかかりますが、
納得行く仕上りを追求する以上は、
最高の技術に加え
譲るこの出来ないファクターです。

④磨きの技術

塗膜が完全に硬化したら、
塗装工程最後の仕上げ!
“磨き”作業に入ります。
磨きは、艶を出すために行う作業と
思われがちですが、
その目的は塗面の上に付着した
微細なゴミの除去と塗面の肌調整です。
塗装は、空中に舞う塵や埃を
ミクロン単位に制御した塗装ブースと
言われるクリーンな
環境の中で行いますが、
それでも微細なゴミが数個単位で
付着してしまいます。


このゴミを2,000~3,000番の
研磨紙で削り落とし、
オリジナルの塗面肌より
ほんの少し粗く仕上げます。
当然のことながら、
削り過ぎれば塗面は薄くなり、
最終的に光の反射に
ムラが発生しますし、
足りなければ塗面に
微細な凸を残してしまいます。

技術者は、過不足のない
紙一重の1点を、
経験と手のひらから伝わる
感触により見つけ出すのです。

最終仕上げは、
少し粗めに仕上げた塗面を、
粒子の異なる数種類の
コンパウンドと研磨力の
異なる数種類のバフを
組み合わせて磨き上げ、
やっと完成です。

 

記事末

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